PLEK(プレック)には、フレットを削らずに計測と診断だけを行う「スキャン」があります。この記事では、PLEKスキャンで何がわかるのか、結果のグラフをどう読めばよいのかを、GIB兵庫店の実際の計測画面を使って解説します。
- PLEKスキャンは、弦を張ったままネックとフレットの状態を計測するメニューです
- ネックの反り、フレットの高さ、弦高、ビビりの発生量がわかります
- GIBでは¥4,400で、結果を見てから調整に進むかどうかを決められます
PLEKスキャンとは
PLEKスキャンは、楽器をチューニングした状態でPLEKにセットし、弦を張ったまま、ネックとフレットを1/1000ミリ単位で計測するメニューです。フレットは削りません。
たとえるなら、楽器の健康診断です。今の状態を数値で知り、調整が必要かどうか、必要ならどこをどうすればよいかを判断するために行います。
PLEKスキャンでわかること
- ネックの反り: どこから、どのくらいのカーブで反っているか
- フレットの高さ: 弦ごと、フレット1本ずつの高さ
- 弦高: 設定したい弦高に対して、実際はどうなっているか
- ビビりの発生量: 弦の振動に対して、フレットがどのくらい干渉しているか
これらを弦ごとに確認できるので、「1弦側は問題ないが、5弦側だけネックがねじれている」といった状態もわかります。
グラフの見方
計測した結果は、弦ごとに1枚のグラフで表示されます。下は、GIB兵庫店で実際に計測したベースの画面です。

| グラフの要素 | 意味 |
|---|---|
| 上の緑の線 | 設定した弦高(目指す弦高) |
| 上のオレンジの線 | 実際に計測した弦高 |
| 黄色の帯 | 弦高の許容範囲 |
| 縦に並んだ線 | フレット1本ずつ。数字はフレットの高さ(mm) |
| 下の緑の線 | フレットの頂点が描くべき理想のカーブ |
| 下のオレンジの線 | 実際のフレットの頂点を結んだライン |
| グレーの部分 | 指板。上の縁が、実際の指板の反りを表す |
見るポイントは、オレンジの線(実際)が、緑の線(理想)からどこで、どのくらい離れているかです。フレットの頂点のラインが理想のカーブより上に出ている場所は、そのフレットが高いことを意味し、ビビりや音詰まりの原因になります。
手で確かめる方法との違い
ネックの反りは、弦を定規の代わりにして、自分で確かめることもできます。1フレットと12フレットを押さえて、7フレット付近の弦とフレットの隙間を見る方法です。
ただ、この方法でわかるのは、その弦の、その場所の隙間だけです。PLEKスキャンは、すべての弦について、ナットから最終フレットまでを数値で計測します。フレット1本ごとの高さの違いのように、目では見分けにくいものまでわかります。
スキャンの結果を、どう活かすか
スキャンの結果によって、次の一手が変わります。
- ネックの反りや弦高が原因だった場合: フレットを削らず、セットアップで調整します(セットアップ + PLEKスキャン ¥8,800)。
- フレットの高さのばらつきが原因だった場合: PLEKすり合わせでフレットを整えます(フルセット ¥18,700)。
- 状態に問題がなかった場合: 何もしなくて大丈夫だとわかります。
実際にGIBでPLEKを受けたお客様からは、次のような声をいただいています。
診断前のベースの状態として、「おそらくネックが少し反っているからいつもより弾きにくい」程度の認識でした。しかしPLEKでネックがどの部分からどのくらいのカーブで反っているのかグラフで理解することができ、(中略)自分ではわからなかったベースの現状を細かく知ることができ、それだけでもやってよかったと思います。(メト 様)
GIBのPLEKスキャン
GIBのPLEKスキャンは¥4,400です。GIB兵庫店にお持ち込みいただいた場合は、画面を見ながら結果をご説明します。
スキャンを受けるときは、普段お使いのゲージの弦を張った状態でお持ちください。弦の太さやチューニングによって、ネックにかかる張力が変わるためです。
あわせて読む: PLEK(プレック)とは? / PLEKの料金はいくら?
まとめ
- PLEKスキャンは、フレットを削らず、計測と診断だけを行うメニューです。
- ネックの反り、フレットの高さ、弦高、ビビりの発生量が、弦ごとにわかります。
- グラフでは、実際の状態(オレンジ)が理想(緑)からどこで離れているかを見ます。
- 結果を見てから、セットアップやすり合わせに進むかどうかを決められます。